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minne(ミンネ)でハンドメイド作品を販売し入金された時の帳簿のつけ方

こんにちは。市川えり(Twitter| Instagram)です。

ハンドメイド作家さんの販売プラットフォームとして人気の【minnne(ミンネ)】

ハンドメイド・手作り・クラフト作品のマーケット【minnne】

お気に入りの作家さんをみつけたり、素敵なハンドメイド作品を購入できたりといろいろな楽しみ方ができるサイトです。

市販品にはないハンドメイド作家さんの想いや温かみが伝わってくるものばかりで見ているだけでも楽しいですよね。

わたしも素敵な作品を何点か購入した経験があります。

minneは作品を購入できるだけでなく、心を込めて作った作品を手軽に出品できるサービスとしても人気が高いサービスです。

以前、ハンドメイド作家さん向けに特化した内容のセミナーを行った時、

「ミンネの売上明細が複雑すぎて分からないんです」

というご質問をいただきました。

「これなんです…」

と見せていただいたのは、ミンネの売上や手数料などをご自身でエクセルにまとめてプリントアウトしたもの。

※ご本人の承諾を得て掲載しています


見るとまず当月分の商品代金とお客さま負担の送料が売上として計上されております。

そこから振込手数料とミンネに支払う利用手数料、ミンネ独自の配送方法を利用した場合の立替送料が引かれた金額が翌月末に振り込みで入金。

なるほど、これは複雑ですね…。

落ち着いて順番に考えてみましょう。

この記事の内容

白色申告の場合

事業をはじめたばかりで青色申告まではまだ考えていない方や白色申告の人は以下の方法を参考にしてください。

1.預金出納帳(通帳)に詳細を記入

minneの売り上げは諸経費を引かれ振込で入金されるため、『預金出納帳』に記帳、または入金される口座の通帳に取引の内容をメモしておきましょう。

預金出納帳はその名のとおり事業に関する入出金などの取引内容を記録する帳簿。

起業したての頃はプライベートと事業のお金がごちゃまぜになっていると思います。

できれば完全に分け、事業専用口座を持ちましょう。

そうすれば、事業用講座の通帳が預金出納帳の役割を果たしますので管理がラクになりますよ。

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2.minne専用の『売掛金台帳』を作る

minne専用の売掛金台帳(売掛帳)を用意して、そこに取引を記録しておきます。

専用の帳簿でなくても市販のノートで自作してのりで張り付けておくのもいいですね。

上の画像でいうと売上は6,000円、経費が振込手数料172円、立替送料2,000円、minneへの支払手数料400円になります。

青色申告の場合

複式簿記のルール上、仕訳を起こすときは

1.売上確定時

2.入金時

の二回に分ける必要があります。

1.売上確定時の仕訳

まず売上の日はいつになるのか?について。

税法の基本的な考え方では商品を発送した日が売上を計上する日になります。

ですので、売上はミンネの明細書等にある売上確定日(お客さまが注文した日)ではなく、発送日に帳簿に記帳するように心がけてください。

これは65万円の青色申告当別控除を受けるときに必要な複式簿記の記帳方法にもつながる考え方なので、覚えておいてください。

けれど、それではわかりにくいから売上を売上明細の日付(注文のあった日付)に合わせたいなら、その日でもOKです。

ただしその場合は注文日基準で売上を計上するということを自分なりのルールとし、そのルールをコロコロ変えないように気を付けてくださいね。

そしてお客さまが負担したminne独自の配送方法の場合の送料500円はminneからもらえる【立替送料(収益)】として【売上】とは別にしておきます。

そして、【売上】と【送料】は翌月末に振り込まれるので、相手方勘定科目は【売掛金】

売掛金とはざっくり言うと『後払いでもらう代金』という意味です。

以上のことをふまえて仕訳にしてみますと

※日付は発送日もしくは注文日で。ここでは便宜上明細に合わせています。

本来ならばminneが使っている【送料】という名前で計上するべきですが簿記のルール上、入金時に相殺することを考慮して【立替送料】にしてあります。

代金が入金される前の仕訳はここまでです。

2.入金時の仕訳

次は振込手数料とミンネに支払う利用手数料、ミンネ独自の配送方法を利用した場合の立替送料が引かれた金額が翌月末に振り込みで入金された時の仕訳です。

お客さま負担の送料も含めて当月6,000円が確定していましたが、そこから諸々ひかれて実際の入金額は3,428円。なんともさみしい感じですが致し方ない。

気を取り直して仕訳を見ていきましょう!

まず翌月末口座への入金分は前述のとおり3,428円。

立て替え送料はミンネ独自の配送方法としてお客さまから売上確定時にご負担いただいている分(500円×4=2,000円)がそのまま引かれます。

振り込み手数料が172円。

そして手数料とは『ミンネの利用手数料』として商品代金の10%(1,000円×10%=400円)が差し引きされていますね。

ちなみにこの2つの『支払手数料』も考慮して価格設定していますか?「売れている割に手元に残る金額が少ない!」という人はここを見落としている可能性がありますのでご注意くださいね

…以上のことをふまえて、仕訳にすると

となります。

まとめ

上記の仕訳は状況を説明したうえで、顧問税理士に確認をして掲載しました。

記事執筆時点での計上方法であるため、今後ミンネの計上方法が大きく変わった場合にはこの仕訳とは限らないこともありますので、ご了承ください。

それにしても、ハンドメイド作家さんはただでさえ忙しい。もっと明朗会計になればいいのにな…と思わずにはいられませんね…。

最後までお読みいただきありがとうございました!

当サイトではコンテンツの正確性・妥当性の確保に努めておりますが、執筆時点の各種法令に基づき記載をしているため、記載内容が必ずしも最新の情報であるとは限りません。

わからない場合は自己判断せずに、関係各所やお住まいの地域の税務署の窓口か電話で相談しましょう。
税務に関してのお問い合わせは以下のサイトに連絡先があるので参考にしてください。

【参考】税についての相談窓口 国税庁

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この記事を書いた人

2人の子育てをしながら完全独学にて国家資格である2級ファイナンシャルプランニング技能士/AFPを取得。

その資格を活かして、ママさん起業家が直面する扶養・税金・社会保険・確定申告・開業届・経費・帳簿にまつわるセミナーや個別相談の開催、執筆等の活動を数多く手掛ける。

現在はブログの執筆をメインとしてフリーランス・個人事業主のあり方やライフプランについても書いています。

神社仏閣めぐりとネコが好きなアラフォーです。

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