事業専用交通系ICカードのススメ
こんにちは。市川えり(Twitter| Instagram)です。
出かけるときに電車やバスを利用する機会も多いですよね。そんな時とっても便利な交通系電子マネー。
急いでいるときにカードを『ピッ』とするだけで改札が通れるのは本当に助かります。
そこで個人事業主の方はぜひ事業用の交通系ICカードを持つことを検討してみてください。
交通系ICカードを2枚持ち歩くのはかさばるので一見デメリットと思われがちですが、実はプライベート用と事業用を分けることには個人事業主として大きなメリットがあるのです。
事業専用カードをつくるメリット
プライベート用と事業用に分けるメリット。それは経費の管理や帳簿つけがグッとラクになること。
事業に関する外出で交通機関を利用するとき、それらは経費となります。
一方、プライベートで外出や買い物での利用分は経費に計上してはいけません。脱税になります。
そのため1枚のカードでプライベートと事業の支払いをしてしまうと、後からそれを分ける作業が非常に面倒になるのです。
例えば、交通系ICカードは交通費以外にも使えます。コンビニでちょっとした買い物をする時もあるはずです。
その買い物が事業に関する経費であれば問題ありませんが、プライベートの買い物だとその金額は経費から差し引かなければなりません。
ICカードの利用明細は駅にある券売機から入手することができますが、この明細からプライベート支出と事業の経費を分けるのはとても面倒くさいのがお分かりになると思います。
なので、事業用交通系ICカードは事業に関する交通費のみ使用するのを徹底したほうがいいのです。
おすすめの交通系ICカードは?

これは私が持っている交通系ICカード。
上が事業用の『ICOCA(イコカ)』で、下はプライベート用の『TOICA(トイカ)』です。
事業用のカードをICOCAにした理由は以下のとおり。
- 利用履歴がWEB上で確認できる
- クラウド型会計ソフトと連携できる
- クレジットカードでチャージできる ※JR西日本エリアのみ
わたしは月末に『帳簿の日』を作り、その日に帳簿つけやレシートの整理を行っています。
WEB明細もその時にまとめてプリントアウトするのですが、ICOCAのように利用明細をWEBで見られるのはとても便利です。
ICOCAは主に関西圏で利用されているICカードですが、全国相互利用が可能ですので他エリアでも使えます。
わたしは所持していませんが、JR東日本の『Suica』もネットでWEB明細&クレジットカードチャージが可能です。※SuicaのクレジットカードチャージにはFeliCaポートが必要です。
TOICAはプライベート用ですが、プライベートのお出かけは車の移動がほとんどで、しかも電車などは切符を買って乗ることが多いので実はあんまり使っていません。
クルマ社会・愛知の県民性(?)で、どこにでも車で行ってしまうのです。毎月ガソリン代がハンパないです。
まとめ
事業用交通系ICカードを作ってそのカードでは旅費交通費しか使わないようにすれば、チャージした時だけ旅費交通費として計上するという方法もあります。※実務上の簡易的な仕訳方法です。
とにかくプライベートと事業を混在するのを避けるよう、ぜひ意識してみてください。
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