基本的に『プライベートと事業は完全に分けましょう』という方針でブログを書いたりセミナーでお話ししています。
しかし、
- 家電量販店で買い物をしたついでに仕事で使うプリンターのインクカートリッジを買い足す。
- 子どもの文房具を買いに行った時、領収書が切れかけていたのを思い出したので購入した。
- スーパーで晩ご飯の買い物中にお客さまにプレゼントするお菓子も一緒にカゴに入れた。
というシチュエーションは個人事業主、特に主婦の方にはよくありますよね。
急いでいるときや後ろにたくさん人が並んでいたりすると、分けて会計をしてもらうのをためらいますし。
またボーっとしてたら会計終わってた、なんてこともあります。
で、分けていないということに対してすごーく罪悪感を感じている人もたまにいらっしゃいます。
そこでプライベートで購入したものと事業の経費が同じレシートになってしまった時の対処方法をご紹介します。
よろしければ参考になさってください。
個人事業主のレシート整理は困難を極める

帳簿をつける時に一番苦労するのがプライベートと事業が混在している場合です。
当然のことながらプライベートのお金を経費として計上することはできません。特に青色申告の場合は家計と事業を分けるという作業が必要になります。
本来ならば別々にお会計をしてもらってレシートを分けるのが望ましいのですが、個人事業主はプライベートと事業のお金がどうしても混在しがちになってしまいます。
わたしも以前は事業用の財布を持ち歩いたりしていましたが、いまは可能な限り事業用のクレジットカード払いにするなどして対策をしています。
経費なのかどうかパッと見てわかるようにしておくこと

プライベートと事業のレシートが混ざってしまった場合は経費の商品名のところにアンダーラインや〇で囲むなどしるしをつけて保管しておけば大丈夫。
要はそのレシートを見て内容が把握できること。
仮に税務調査が入ったとして、その商品はプライベートの支出なのか、事業の経費なのかがきちんと説明できることが大切です。
記入例

これは実際に私が買い物をした時のレシートです。
いつもならお会計は別々にしてもらうのですが、このときは急いでいたので分けずに購入しました。
上段に記載の商品は仕事用に購入したもの。経費として計上します。
下段は家で普段使うもの。当然経費からは除外します。
外税の場合は対象商品の消費税額も忘れずに!
品名などのメモも忘れずに!
ちなみにレシートに明確な品名が書いてなかったらこのようにメモしておきましょう。
書いておかないと一か月後には綺麗さっぱり忘れていることマチガイなし…。
あと注意していただきたいのが接待交際費。プライベートとの線引きを証明するために
- いつ?
- どこで?
- 誰と?
- 何のために?
をすぐに答えられるようにしておかなければなりません。
できればレシートをもらったらその場ですぐにメモすることをおすすめします。
経費とは‛事業で売上を上げるための費用’
経費とは『事業で売上をあげるための費用である』と国税庁のホームページにも記されています。
国税庁の実はあまりやさしくない必要経費の話(参考までに…)
個人事業主だからといってなんでもかんでも経費に入れられるワケではありません。
後ろ盾のない個人事業主だからこそ、経費の管理はしっかりと行いましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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【参考】税についての相談窓口 国税庁